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自然日記


by snowyplover
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忘却の産物

如月の冷たい雨に阻まれて、炬燵の守と相成ってしまった。
これじゃ猫だね!少しは変わらねば・・と思いつつも、一歩が踏み出せない。
久し振りに足跡だけでも残そうかと思ってみたものの、やり方をすっかり忘れてしまった。
記憶の糸を手繰り寄せようと、四苦八苦してみたものの、時間の浪費・・。
まぁ、今回は何とかタイトルだけでも遺せたら・・、とあがいております。

# by snowyplover | 2023-02-24 20:55

早春賦

 睦月・如月とあっけなくも過ぎ去り、季節は春へと邁進する。
 この前まで、小さな春を見つけては嬉々としていたのが、今じゃ大仏さんのように居座っている。
 今年こそスプリングエフェメラル(ほんの短い期間だけ現れる春の妖精たち)との出会いを逃さないように、心の準備を怠りなく・・・、と硬く誓っていたのに・・、逃げ足のなんと速いことか。

 先日、久し振りにフィールドに出てみれば、あちらにもこちらにも春の顔が迎えてくれました。
 とりわけ興味をそそられたのが、春一番に咲き出すコショウノキの花。林床にポツリポツリと咲く佇まいは、春の躍動感とは裏腹に寂しげではあるが、春のプロローグとしては妙なる調べ。好きな花には違いない。

 それでも、アウトドアーの世界は油断大敵ですね!
急峻な山の斜面を下っていて、頼みとして捕まえた枝が根元から折れ、放り投げられるように転がり落ちて、下の立木に荒々しく受け止めてもらったまでは良いが、わき腹を強打してしまった。この時ほど重力を意識した事は無い。暫くは呼吸も苦しいまま、よくあることと気にもしなかったが、翌日になっても痛みは消えず、家人たちの説得でしぶしぶ医療センターへ。念の為にと広範囲にX線写真を撮り、Dr.はモニターを見ながら「肋骨が2本折れてますね・・。実は私も以前に肋骨を折り、折れた骨が肺組織を傷つけてしまい即入院でした。今のところそのような心配はなさそうなので様子をみてみましょう。万が一異変を感じたら直ぐに来てください。夜中でも診ますから・・」何とも心強いお言葉に深謝。Dr.「痛み止めでも出しておきましょうか」「いや、結構です」とここは強がりを言って・・。「痛みさえ我慢できれば、体を動かすこと自体は問題ないのでしょうか?」、Dr.「痛みを発するということは、体が安静を求めているのであって・・、あまり無理をなさらんように・・」痛みが取れるのに3週間、骨がくっつくのに4週間・・、お大事に! ・・春が終わってしまう・・・。

川土手に カラクサケマン(ケシ科)が一足早く春を演出する、年々生息地を広げているような勢い、
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帰化植物だが、あまり他では見かけないような・・、
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2月に入ると咲き始める可憐な花
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本命のコショウノキ(ジンチョウゲ科)、春を告げる沈丁花は梔子・金木犀と並び三大香花と呼ばれるが、コショウノキは花はそっくりだがそれほど香らない
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フウトウカズラ(コショウ科)、由来は葉や果実がコショウに似るからで、葉や蔓を風呂に入れて薬湯にすると打撲や骨折などに効果があるとされるが・・?
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スズシロソウ(アブラナ科)、土手の斜面に控えめに咲いている
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大根の花に似ているところからスズシロソウ、別種でダイコンソウ(バラ科)というのもあるというからややこしい、
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# by snowyplover | 2016-03-04 22:27

締めくくり

 書き手から読み手に代わって随分と月日が経ってしまった。数時間後には新しい年の始まり!せめては今年の足跡だけでも残しておかねばと、思いたっての所業です。一年・・、長いのか短いのか、充実した時間のなんと少ないことか。時間はたっぷりと有る筈なのに、いつも追い立てられているようなこの強迫観念にも似た思いはどこから来るのだろうか。慌てない慌てない・・なるようになる、・・今日だめでも明日がある、・・と何度呟くことか・・。 晴耕雨読の境地なぞには程遠く、天候には振り回されどうし。それにしても、最近の天候はメリハリが有り過ぎて、雨も降るときたらしこたま降るし、異様に暖かだったり、寒かったりと、か弱い人間は翻弄されっぱなし・・。


 今年記憶に残った出来事の中から少々・・、
マミズクラゲの出現。過去に島内では2007年と2010年に観察されているが、5年ぶりに洲本市の池で大発生した。神出鬼没の飼育の難しい生き物と言われるだけに来年見られる保証は全くない。
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新聞にこの記事が掲載されると、地方版なのに思わぬ反響があり、岡山の研究者から問い合わせが合ったり、広島の某大学に生体を送ったりと、ニュースは世界?を駆け巡るご時世なのですね。

 タイワントビナナフシを島内で初記録。卵を採取できないかと暫く飼育をしていたが、残念ながら産卵には至らなかった。
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月下美人が今年も咲きました。
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今冬の渡り鳥で、特に目につくのがハシビロガモ。
あちこちの池で群れを見かけることが多く感じられる。
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ハシビロガモの群れが塊となって、水面をぐるぐるとまわりながら採餌をする習性があり、池面の何か所かでこんな風景が・・。
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ハシビロガモの飛翔
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# by snowyplover | 2015-12-31 22:59

群れ

 春到来かのような陽気が2日も続いたと思ったら、一転して雨。実によく降る。最近の天気ときたら、加減というものを知らん・・、と溜息が出る。
 昨日は陽気に誘われてちょこっと車を走らせてみたけれど、なーんにもおりません。結局、家の近場で出会ったカワラヒワの群れが唯一の収穫でした。

休耕田に何やら蠢くものが・・、と車を停めてしばし見入れば・・、カワラヒワの大きな群れが、
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大きな群れゆえか、ちょっとしたことで飛び立つ・・、全く落ち着きがない、
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飛び立っては降り立ち・・、これの繰り返し。
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隣接する山の斜面に逃げ込んでいたのが、電線にも止まるようになった、
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こんな感じで何か所かに・・、総勢500羽は下らないような・・、
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この日はカワラヒワ一色でした、が、これだけ大きな群れは初めてかもしれない・・、
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畔には、迷惑千万なつる草に巻き付かれたユリの実鞘が・・、
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# by snowyplover | 2015-01-26 21:55

晴耕雨読

 冷たい雨が一日中降り続いた。こんな日には大人しく家に籠ってデスクワークに勤しみましょう・・と、机の前に座るのだが、寒いと頭の回路も冬眠状態で、何をするでもなく、悪戯に時間だけを費やしてしまった。最近、期するところがあって、「打つ」から「書く」への脱皮を図るべく、できるだけ、パソコンの前に座らない努力をし始めている。といっても、既にこれを書くに至っては、キーボードを打って(叩く?)いるのだが、ワープロを使い始めてからというものは、漢字を忘れる一方で、電子辞書でも持ち歩かないと、まともに書けない体たらく。そこで、長いこと机の中で眠っていた万年筆なるものを取り出して、一筆したためてみた。実に流麗な書き味。悪筆ながらも、昔の感触が蘇ってきた。

文筆家気取りで愛用したモンブランNo.149、世界の一流品に名を連ねる。1976年に購入して以来、書き味は不変。力を入れることなく淀みなくかけるのは実に心地よい。
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こちらはペリカンの万年筆。専ら携帯用に使用しているが、書き心地は悪くない。ペリカンのインク4001は底抜けに明るいブルーでお気に入りだったが、こちらでは直ぐに手に入らないのが難点。
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気晴らしの一服、冬薔薇(ふゆそうび)。毎年此の頃に一輪だけ咲く健気なバラの花。
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寒いころに咲くアロエの花。わざわざ寒くなってから咲かなくても・・と思うのだが、時々鳥が来て吸蜜しているところをみると、それなりに理に叶っているのだろうか。
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アロエの華穂、殺風景な季節にあって一服の華を添える・・、
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# by snowyplover | 2015-01-15 21:41